統一原理の紹介

人はどこから来て、どこへ向かうのか…

古くより、人生の三大疑問として掲げられてきたことがあります。
「人はどこから来たのか」
「人生の目的とは何か」
「死後はどうなるのか」
これらの疑問は、宗教界や哲学界だけで語られてきたものではなく、多くの人々が人生の中で一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

人はどうしてそれを疑問に思うのでしょうか…

Photo by Tim Schramm on Unsplash

人間は、光や空気、食事があれば生きることはでき、身体も大きくなりますが、それだけで「生きている」とは感じられないのではないでしょうか。

誰もが人生の中で「喜び」を見つけていこうとします。求め方は人それぞれですが、「喜びを求めようとする心」は万人共通にもつものです。日常のささいな出来事から、人生を左右するような重大な問題にいたるまで、すべては喜びを得て幸せになりたいと願う生の表現に他なりません。人生の紆余曲折のなかで、大変なこともあるかもしれませんが、最終的に「良かった、幸せだ」と感じることを通して初めて「生きている」と感じられるのではないでしょうか。

「喜び」とは

幸福感に「喜び」は必要不可欠な要素ですが、その「喜び」は自身の欲望が満たされたときに感じます。
しかし、「欲望を満たす」と聞くとなにかあまり良くないイメージを受けるのではないでしょうか。それは私たちが、善よりは悪のほうに傾きやすい生活環境の中に生きているからです。

何気ない日常の中でさまざまな出来事がおこりますが、良心のままに従って生きることは決して易しいことではありません。心では良くないと思っても、「ラクな道だから、誰にも気づかれないから、みんなもやっているし…」と悪いほうへ転がってしまうこともあれば、自己中心にのみ生きてしまうこともあるのです。ですが、私たちはそういう時に「良心の呵責」を受け、心に葛藤が生じるようになります。

不思議なことに、私たちは「良心の呵責」は受けても、「邪心の呵責」というものは受けません。人の心はどこまでも善を求めようとするのです。

善悪の葛藤

しかし今の時代にあって、人間は善の絶対的な基準を立てることができないがゆえに、「良心の基準」も人によって異なり、良心的に生きようとする人々の中にもしばしば争いが起きてしまいます。

「善と悪」はよく「光と影」に例えられ、どちらもあって然るべきなのだと言われることがありますが、本当にそうなのでしょうか。「光と影」というものは、それ自体は善でも悪でもなく、どちらも生きていくには必要なものであり、互いに切っても切れない相対的な関係をもっています。

「善と悪」とは、そのような相対的な関係のものではなく、まったく目的の異なる心の指向性が、私たちの中に同時に存在してしまっているということなのです。
あえて光と影で例えるなら、ある物体に光を当てたときに、照らされている面が陰り、照らされていない面が光を反射するというような矛盾状態と言えます。

それが人間の心の矛盾性として表れ、葛藤の原因となってきました。この矛盾性を克服できなかったがゆえに、人は内なる心の葛藤はもとより、他者との間にも葛藤が絶えなかったのです。

誰もが真に幸せや喜びを得て、理想的な世界を築くためには、この世界がいかなる目的をもって作られたのか、その中で生きる私たちの人生の意味とは何か、避けることのできない死とはいかなる意味をもっているのか等の問題を解決するとともに、私たちを苦しめる悪とは何か、また悪の生じる原因はどこにあるのかを明らかにし、また自己矛盾や葛藤を正し自らの中に、大きくは世界の中に平和をいかに築いていけるかを解いていかなければなりません。

統一原理

そのような森羅万象の真理、人類歴史の奥義を解き明かしたものが「統一原理」です。統一原理は、大きく分けて、次の3つの内容を説いています。

【創造原理】
■神様と人間を含む被造世界との関係
■神様の天地創造の目的(人生の目的)
■地上界と霊界との関係…

【堕落論】
■堕落とは何か
■罪悪の原因はどこにあるのか
■人間の堕落によって生じたものとは
■なぜ全知全能であられるはずの神様が人間堕落を防ぐことができなかったのか…

【復帰原理】
■人間を不幸へと陥れる原因をいかに克服するか
■創造本然の姿へと戻るための法則
■人類歴史に隠された神様の復帰の計画

世界平和統一家庭連合では、国内外において教会内部だけではなく、文化圏、経済圏、政治圏など様々な分野で他団体・他宗教とも連携しながら活動を行なっておりますが、それは漠然と活動の範囲を広めているわけでも、信徒を増やして教会を大きくしようとしているわけでもありません。

家庭連合がなぜそのような活動を行なっているのか、どのような思想で何を目指しているのかという疑問がある方は、ぜひ一度この統一原理を学んでみてください。