証詞

書写で娘との絶望的な溝が埋まる
2019.5.1掲載 体験集No.65 東京都70代女性

私は今から2年前に、ある婦人との出会いで人生が180度変わりました。今は、救われたような気持ちで、喜んで書写をしています。2年前の私を考えると、今の私は奇跡のようです。

その頃の私はいろいろ悩みが多く、心がつぶれそうでした。一番の悩みは家族のことで、私には娘が2人いるのですが、親子関係はとても悪く、どう解決していいのか分からずにいました。

実はとても言いにくいことなのですが、私は夫と故あって離婚しました。2人の娘には「私たちを見捨てた!」という思いを持たせてしまい、気付いてみると、20年の歳月が流れてしまっていたのです。娘たちとの交流は全くなかったわけではないのですが、徐々に回数が減っていき、いつの間にかなくなってしまいました。

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心の中に大きな負債を持ちながら過ごし、こんな気持ちを持ったまま、人生を終わってしまうのかという思いが出てきては、先行きが真っ暗になって、全く前に進めない状況でした。そんな時に、道端である婦人に声を掛けられ、書写を勧められたのです。なんとか娘たちとの関係を20年ぶりに取り戻したいという切実な気持ちで、一字一句祈るような気持ちで書写をしました。

書写を始めて半年ぐらいたった頃でしょうか。「迷っていないで、自分の素直な気持ちを娘たちに早く伝えたらいい」という思いが心の奥から出てきました。これが私にとって、大きな転機となりました。すごく勇気がいることでした。死ぬような境地で、とても苦しかったのですが、書写を指導してくださる先生のアドバイスを頂き、娘たちの名前で何回も書写をし続けました。すると娘への今までの負債が一つ一つ心の中から消えていくという不思議な体験をしたのです。「書写ってすごいな」と感じました。その時から積極的に娘たちに手紙を書いて送るように心掛けていきました。

先月のことです。突然、長女からメールがありました。友人の結婚式で着るドレスを作ってほしいという内容でした。もう信じられず、私の心は天にも昇るようでした。メールのやりとり、電話のやりとりができるようになり、今までの溝が埋まるようにと祈るような気持ちでドレスを準備し、娘に渡すことができました。

「書写は自分の心だけでなく、娘の心まで変えてしまうパワーがあるんだな」と強く感じました。本当に感謝です。今も感謝の心で書写をしています。多くの人が書写をして幸せになってほしいと思う今日この頃です。


※ 写真はイメージです。証詞文ご本人とは関係ありません。

※「自叙伝書写 感動体験集」は㈱光言社様より許可をいただき、総合情報アプリ「Blessed Life」から引用しております。「Blessed Life」には他にも豊富なコンテンツがございますので、ぜひご利用ください。