長年書写を続けていますが、それとは別に私は着物の着付け教室を20年以上やっています。浅川勇男先生が「書道と書写」「絵手紙と書写」のように組み合わせたらよいとおっしゃっていたので、私も着付けの前にお弟子さんと書写をするようにしました。
まず、着付けをする前に書写を準備します。次に黙想をします。続いてみ言(文鮮明先生の教え)を3回拝読してから筆ペンを持って書写をします。最後に、願い事をお祈りして黙想してから、着付けに入ります。
書写と着付けをして良くなったことは、「心が落ち着いて(着付けが)できるようになったこと」「帯や結び方の順番の間違いが少なくなったこと」「一人で早く着付けができるようになったこと」、そして「お弟子さんから『先生、師範科コースに行きたい』と、うれしい一言をもらったこと」です。
着付けには「基礎コース」から「上級コース」「師範科コース」までありますが、皆さんは「上級コース」までで、「師範科コース」は難しいので受けません。「師範科コース」を受ける人は3年ぶりで、これは書写の恩恵ではないかと思います。
次に、書写を始めて1年ぐらいの介護士のかたですが、毎回、願い事の欄に「給料とボーナスが上がりますように」と書いて書写をしていると、給料が上がり、今年の夏からボーナスが出るようになったと、本当に喜んでくださいました。「着物が欲しいけど、介護士は給料が安いから買えないです」と言っていたのに、もう少しで着物が買えるそうです。昇給にも書写は良いようです。
さらに、あるお弟子さんの娘さんが「高校受験で、お金のかかる私立より、(授業料などが)安い都立高校に入れますように」と、毎回お母さんが所願成就欄に書いて書写と着付けをされると、「今年3月、都立高校に合格しました」と、家族全員で書写に感謝してくださいました。受験にも書写は良いようです。
就職活動をしても内定が決まらず、家に引きこもっていた娘さんをお母さんが着付けに誘い、母と娘で「就職が決まりますように」と願い事を書いて2カ月、書写と着付けを続けたところ、「大手百貨店のスーパーに決まりました」と言ってきました。就活にも書写は良いようです。
私は主人が20年前に他界し、年金と着付け教室で生計を立ててきましたので、お弟子さんが増え、着物を買っていただくことはとてもうれしいことです。私にとって着付けと書写は切っても切れない人生の大黒柱になりました。
※ 写真はイメージです。証詞文ご本人とは関係ありません。
※「自叙伝書写 感動体験集」は㈱光言社様より許可をいただき、総合情報アプリ「Blessed Life」から引用しております。「Blessed Life」には他にも豊富なコンテンツがございますので、ぜひご利用ください。