証詞

息子から感動の手紙
2019.9.16掲載 体験集No.01 八王子市在住 60代婦人

今までも、「行」が好きで毎日コツコツと書写を書いていました。最近、新たに自叙伝書写を始めました。息子が6歳の時に夫を亡くしました。お父さん子だった息子は、それを機にあまり話をしなくなってしまいました。母親として息子が何を考え、何を思っているのかよく分かりませんでした。家族を養うために女一人で仕事もしながら育ててきましたので、十分な親子の関係を築いて来られなかったと負い目も感じておりました。いつか息子と普通の会話をできるようにと、ずっと祈っていました。

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そんな時、感動的な出来事がありました。その日は息子の誕生日でしたが、息子本人から手紙と贈り物をもらいました。何も言わずにこっそり玄関に置かれていました。手紙には「母へ 今日は俺の誕生日。生まれてきたことを祝う日。というよりも、あなたが大変な思いをして生んでくれたことに感謝する日。ありがとう。感謝の気持ちを少しだけ物に代えて。これからも、妻共々よろしく」と短い文が、書いてありました。母としてこれ以上の言葉を聞いたことがなく、うれしくて涙が止まりませんでした。

心の中の何かが解かれたようでした。願い事がかなったのです。また、その一カ月後、私の誕生日に息子夫婦が花束を持って来てくれました。私の好きな色の花ばかりで、うれしくて写真をたくさん撮りました。心から「ありがとう!」と言いました。

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今までは、亡くなった夫のことは、つらいからもう忘れようと思っていたのに、お祈りの中で「あなたがいたら、二人で旅行にでも行きたいね」と自然に言っている自分に気付いて驚いています。これも自叙伝書写を書き始めてからの出来事です。これからも続けていきます。ありがとうございます。


※ 写真はイメージです。証詞文ご本人とは関係ありません。

※「自叙伝書写 感動体験集」は㈱光言社様より許可をいただき、総合情報アプリ「Blessed Life」から引用しております。「Blessed Life」には他にも豊富なコンテンツがございますので、ぜひご利用ください。